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書物はモビールでなくてはならない。
それも、他のすべての書物の運動(モビール)性をめざめさせるモビール、他の書物の火をかき立てるような炎(ほむら)であるべきだ。
「長編小説(ロマン)と詩」を筆頭に、長編小説をめぐる原論的考察を中心とする前半の理論篇、ラブレー、セルバンテス、ラクロ、シャトーブリアン、バルザック、ユゴー、マラルメ、プルースト、そしてビュトール自身を対象とするモノグラフィからなる後半の応用篇という二連画(ディプティック)が、いつしか長編小説(ロマン)の似姿となり、みずからを超克していく――小説を超える小説(シュルロマン)としての文芸批評、ここに開幕!
フランス文学史に聳え立つ20世紀フランス文芸批評の金字塔、全5巻発刊!
「ビュトール宇宙」の集大成となる評論集、日本初の完訳版。
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「彼(ビュトール)の言葉が達する領域は、バルトやリシャ―ルのそれに比較して、はるかに広く、いつか、思いもかけぬ時期に、モビールのようなフランス文学史ができあがっているかもしれない。」
【蓮實重彥「バルト・リシャ―ル・ビュトール」より】
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ヌーヴォー・ロマンを代表する前衛小説家として登場し、
批評家、《芸術家による挿絵本》の共作者として、
文学宇宙の境域を拡張していった20世紀フランス文学の巨人
ミシェル・ビュトール[Michel Butor 1926-2016]。
フランス文学を基軸に、文芸批評、創作技法、演劇、美術、音楽、読書と書物、旅と都市をめぐる文学的地理批評など、広汎な諸領域を境界侵犯しながら展開される、当代無比なる批評集『レペルトワール』。
各巻21篇、全5巻にわたり、美事に奏でられる批評の富饒なレパートリー。
〈ビュトール宇宙〉の集大成となる評論集が本邦初の完全訳、書籍化、原著刊行より60年を経て翻訳刊行開始!
■著者略歴
ミシェル・ビュトール[Michel Butor/1926-2016]
フランスの小説家、詩人、批評家。フランス北部モン゠ザン゠バルールで生まれる。ヌーヴォー・ロマン(Nouveau Roman)の作家の旗手のひとりと目される。1956年、小説第二作『時間割』(L’emploi du temps)でフェネオン賞(le Prix Fénéon)を受賞、翌年1957年第三作目の『心変わり』(La Modification)でルノドー賞(le Prix Théophraste Renaudot)を受賞し注目を集めた(主人公に二人称代名詞<vous>を採用した小説作品として有名)。
1960年に四作目の『段階』(Degrés)を発表後は小説作品から離れ、1962年『モビール──アメリカ合衆国再現の習作』(Mobile. Étude pour une représentation des États-Unis)を皮切りに空間詩とよばれる作品を次々と発表し始める。画家とのコラボレーション作品は数多く、書物を利用した表現の可能性を追求し続けた。文学をはじめ絵画、音楽などを論じた評論集『レペルトワールI~V』(本書を含む全五巻で完結)がある。
■翻訳者
石橋正孝[監訳]
荒原邦博|岩下綾 | 上杉誠 |上杉未央|塩谷祐人|倉方健作|三枝大修|鈴木創士 | 新島進 | 中野芳彦|福田桃子|三ツ堀広一郎[訳]
監訳者および各翻訳者の略歴はこちら
https://genkishobou.stores.jp/news/63848f0d4b083901e3305eb1
■各詳細は詳細ページをご確認ください。
ミシェル・ビュトール評論集 レペルトワールI [1960]
https://genkishobou.stores.jp/items/637c2ab2d7e1d82e41c3b6d6
ミシェル・ビュトール評論集 レペルトワールII [1964]
https://genkishobou.stores.jp/items/6380b0fdd7e1d80802f31839
ミシェル・ビュトール評論集 レペルトワールIII[1968]
https://genkishobou.stores.jp/items/638491ab4aed1955ccdeef72
■全巻購入者特典の詳細はこちら
https://genkishobou.stores.jp/news/63848d87ba62e06677927958