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【2冊セット】ピェール 黙示録よりも深く(上・下)  / ハーマン・メルヴィル

8,800円

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牧野有通=訳 ルリユール叢書 理想と現実に引き裂かれる曖昧なる人間の愚かさを見つめ、キリスト教社会の欺瞞、西欧社会の偽善を炙り出す――『白鯨』の著者メルヴィルが世界の破滅絵図(ピクチュアレスク)として描いた大長編の問題作。 そして今、今はじめて、ピェールよ、お前の魂の全域にわたって「真実」が黒い大波を起こして迫ってくる! ああ、惨めなお前、「真実」が最初の満ち潮となって押し寄せる中でお前にもたらすものは、ただ難破船の残骸のみ! 半神たちが屑を踏みつけている。「美徳」と「悪徳」も屑なのだ! イザベル、ぼくはそういったことを書くつもりだ――そしてぼくは、この世界にあらためて新しい福音を説き、『黙示録』よりも深い神秘を示してやる!――そういうものをこそぼくは書く! いや書いてみせる! 全二十六の書のうち、上巻は、イザベル登場によりピェールの反逆の人生の火蓋が切られる〈第十二の書〉までを収録。下巻は、故郷からの旅立ち、作家への道と破天荒な人生行路が待ち受ける〈第十三の書〉から〈第二十六の書〉までを収録。 ーーーーー 【お詫び】カバー袖の著者生没年の誤りについて 上・下巻とも 【誤】1777-1843 【正】1819-1891 1刷での誤りです。2刷以降修正いたします。訂正し、お詫び申し上げます。 ■著者略歴 ハーマン・メルヴィル(Herman Melville 1819–91) ニューヨーク生まれのアメリカの小説家・詩人。1832年父の事業破綻に続く、父の狂乱死を経験。以降十分な教育を受けることなく、商船体験や捕鯨船体験、軍艦体験を経て、世界の状況を観察。1844年帰国。その体験中、捕鯨船脱走ののち食人種「タイピー族」と暮らした経験を、1846年に『タイピー』として作品化して評判となり、作家として自立した。代表作『白鯨』(1851)は出版時、評価としては不調であった。また本作『ピェール』(1852)は重要な作品ながら厳しい評価を受けた。ほかに優れた短編集『ピアザ物語』(1856)、生前最後の小説『詐欺師』(1857)、長詩『クラレル』(1876)、遺作として『ビリーバッド』(1924年出版)などがある。 ■訳者略歴 牧野有通(まきの・ありみち) 1943年、北海道生まれ、東京大学文学部卒業。同大学大学院博士課程単位取得退学。アメリカ・アイオワ大学大学院修士課程修了。元明治大学文学部教授。日本メルヴィル学会会長、アメリカ・メルヴィル協会会長(2017年度)を歴任。メルヴィル、フォークナー関係研究書、論文、訳書多数。 ■上巻目次  第一の書 今まさに十代を抜け出ようとするピェール  第二の書 愛、喜び、そして怖れの兆し  第三の書 予感と顕現  第四の書 回想  第五の書 疑念と備え  第六の書 イザベル、そして彼女の物語—第一部  第七の書 幕間——農家でのイザベルと二度目の面談の前に  第八の書 農家での二度目の面談、イザベルの物語の第二部、ピェールの受けた衝撃  第九の書 光多くなれば、その中に闇が生まれる、闇多くなれば、その中に光が生まれる  第十の書 ピェールの前例のない最終的な決意  第十一の書 ルビコン河を渡る  第十二の書 イザベル、グレンディニング夫人、肖像画、そしてルーシー    註 ■下巻・目次  第十三の書 サドル・メドウズからの旅立ち  第十四の書 旅とパンフレット  第十五の書 従兄弟  第十六の書 都会到着の夜  第十七の書 文学する若きアメリカ  第十八の書 再評価される若き作家ピェール  第十九の書 使徒教会  第二十の書 チャーリー・ミルソープ  第二十一の書 未熟なピェール、円熟の作品を執筆、メドウズからの便り、プリンリモン  第二十二の書 「熱帯の夏」の著者の花陰、超絶主義的肉体摩擦に関する考察  第二十三の書 ピェール宛の手紙、イザベル、ルーシーの画架とトランク、使徒館に到着  第二十四の書 使徒館のルーシー  第二十五の書 ルーシー、イザベル、そしてピェール、執筆するピェール、エンケラドス  第二十六の書 散歩、外国人の肖像画、遊覧船、そして終幕   註   ハーマン・メルヴィル[1819–91]年譜   訳者解題 ■書誌情報 判型/総ページ 四六変上製/[上巻]424ページ [下巻]400ページ 刊行年月 2022年11月 ISBN [上巻]978-4-86488-261-3 [下巻]978-4-86488-262-0

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