本田博之=訳
ルリユール叢書
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俺の魂は行動を、息は自由を求めている――人殺し、盗賊! この言葉とともに、法なんてものは俺の足元に転がったのだ。[…]俺は恐ろしい気晴らしをやってやる。決めた、俺が貴様たちの隊長だ!
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若きシラーが一夜にして名声を確立した衝撃のデビュー作。自由への渇望を描く「疾風怒濤」の最高傑作が蘇る。1781年匿名出版の『群盗――戯曲』と、熱狂を生んだ82年改稿版『群盗――悲劇』の両版を収録。本邦初訳の「初版序文」も加え、天才劇作家の原点に迫る決定版。
なんということだ! サウジー! このシラーとは何者なのか? この心を揺さぶる者は!
――サミュエル・テイラー・コールリッジ
『群盗』は、無数にあふれる凡庸な小作の中で際立っており、おそらく他のものが生まれる前に消えてしまうような中でも、この作品だけは残り続けるだろう。[…]ドイツのシェイクスピア。
――クリスティアン・フリードリヒ・ティンメ
重い病を抱えながらも精神的に克服したこの人は、もし現代が真に彼に思いを向けるならば、私たちの病める時代にとって魂の医師となりうるだろう。
――トーマス・マン
シラーの意味するところの文学とは、哲学、宗教、芸術の本質を内包するものであり、人間の不滅の部分に語りかけるものである。この真の文学がもたらす恩恵は、真理である。
――トーマス・カーライル
■著者略歴
フリードリヒ・シラー(Friedrich Schiller 1759–1805)
シュトュットガルト近郊に生まれる。22歳の時、マンハイムで上演された処女作『群盗』によって一躍有名になり、劇作家、詩人、雑誌編集者、歴史学者、美学研究者として活躍した。その生涯において自由を求める詩人であったと見なされている。代表作に「歓喜に寄す」、『ヴィルヘルム・テル』、『人間の美的教育書簡』などがある。1795年から他界するまでの十年間はヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテと深い友情で結ばれ、ドイツ古典主義時代を築いた。
■訳者略歴
本田博之(ほんだ・ひろゆき)
1973年、東京生まれ。上智大学大学院ドイツ文学科博士後期課程満期退学。ドイツ・トリアー大学に留学。現在、上智大学ほか講師。専門はフリードリヒ・シラー。訳書に、フリードリヒ・シラー『シラー戯曲傑作選 ヴィルヘルム・テル』(幻戯書房)がある。
■目次
群盗——戯曲
序文
第一幕
第二幕
第三幕
第四幕
第五幕
群盗——悲劇
第一幕
第二幕
第三幕
第四幕
第五幕
註
フリードリヒ・シラー[1759–1805]年譜
訳者解題
■書誌情報
判型/総ページ 四六変上製/512ページ
刊行年月 2026年 4月
ISBN 978-4-86488-345-0