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子供時代 / ナタリー・サロート

4,180円

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湯原かの子=訳 ルリユール叢書 ———————————————— 「いいえ、そんなことをしてはいけません……」、この言葉が私に巻きつき、締めつけ、拘束し、私はもがき苦しむ……「いやよ、私はやってやる」……こう叫ぶと、私は解き放たれ、興奮し、歓喜して、腕を差しだし、力いっぱい、ハサミの先を突きさす。絹地は破け、引き裂かれる、私はソファーの背を上から下へ亀裂を入れ、なかから出てくるものを眺める……裂け目からは、何かもこもこした灰色がかったものがあふれ出てくる…… ヌーヴォー・ロマン作家サロートが到達した、 伝記でも回想でもない、まったく新しい「反-自伝小説」。 「私」と「あなた」の対話ではじまる、 言葉とイマージュと記憶の物語。 サロート円熟期の実験作がついに44年ぶりに邦訳刊行! ———————————————— ■著者略歴 ナタリー・サロート(Nathalie Sarraute 1900–99) フランスの女性作家。モスクワ近くイヴァノヴォの、裕福で教養あるユダヤ人家庭に生まれる。子供時代、離婚した両親のもとを行き来し、パリで再婚した父のもとで育つ。大学で法律や英語などを学び、自身も弁護士として働くかたわら、文学創作に着手する。一九三九年、『トロピスム』を出版。第二次世界大戦中はユダヤ人として辛い体験をするが、戦後はヌーヴォー・ロマンの旗手として活躍し、人間の心理以前の無意識の作用、言葉になる以前の感情など、微妙な心の動きを探求、表現した。 ■訳者略歴 湯原かの子(ゆはら・かのこ) 上智大学仏文科卒、九州大学大学院、上智大学大学院を経て、パリ第4大学博士号取得。評伝作家・翻訳家。著書に『カミーユ・クローデル 極限の愛を生きて』(朝日新聞社)、『ゴーギャン 芸術・楽園・イヴ』(講 談社)、『藤田嗣治 パリからの恋文』(新潮社)、訳書にテレーズ・ムールヴァ『その女ひとの名はロジィ ポール・クローデルの情熱と受苦(パッション)』(原書房)、デルフィーヌ・ド・ヴィガン『デルフィーヌの友情』(水声社)など。 ■目次  子供時代    ナタリー・サロート[1900–99]年譜    訳者解説 ■書誌情報 判型/総ページ 四六変形上製/376ページ 刊行年月 2020年7月 ISBN 978-4-86488-202-6

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