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おたやんのつぶやき 法善寺と富山、奇なる縒(よ)り糸 / 東 龍造

1,980円

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せやせや、あんた、若いさかい、〈おたやん〉言うてもわかりまへんわな。 いまでは死語になってるかもしれまへんけど、大阪ではお多福人形のことを〈おたやん〉と呼んでましたんや。 「夫婦善哉」を軸に、家族の“時”が結ばれる、こころに沁みる物語。 表題作ほか、「チンチン電車の風音」 「ロック・フォートの夕照」を収録 ———————————————— 本文より  そのころ、法善寺横丁には紅梅亭と金沢亭という落語の定席が二軒も並んでましたんや。ぜんざい屋は、金沢亭の西隣りにおました。芝居小屋が軒を連ねる道頓堀へと通じる、浮世小路の角に店舗を構えてましたんや。  お多福人形にちなんで、店の屋号を「お福」とつけてくれはったくらいやから、ホンマに〈おたやん〉冥利に尽きますわ。 ■著者略歴 東 龍造(ひがし りゅうぞう) 1954年、大阪市生まれ。大阪大学文学部美学科卒。元読売新聞大阪本社記者。日本ペンクラブ会員。関西大学社会学部非常勤講師。小説作品に『フェイドアウト 日本に映画を持ち込んだ男、荒木和一』(幻戯書房 2021)がある。エッセイストとして本名の武部好伸で映画、ケルト文化、洋酒、大阪をテーマに執筆を続け、著書に「ケルト」紀行シリーズ全十巻(彩流社 1999~2008)、『ぜんぶ大阪の映画やねん』(平凡社 2000)、『スコットランド「ケルト」の誘惑 幻の民ピクト人を追って』(言視舎 2013)、『ウイスキー アンド シネマ 琥珀色の名脇役たち』(淡交社 2014)、『大阪「映画」事始め』(彩流社 2016)、『ヨーロッパ古代「ケルト」の残照』(同 2020)など多数。 ■書誌情報 判型/総ページ 四六上製/176ページ 刊行年月 2023年5月 ISBN 978-4-86488-275-0

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